2023年12月25日(月)
きょうの潮流
「当時を再現し、群島民の想いを追体験したい」。きょう、鹿児島県の奄美市でちょうちん行列が開催されます。70年前の12月25日に果たした日本への復帰を記念して▼戦争が終わったあとも米軍の占領下で苦しめられた奄美の人びと。ちょうちんには、そこから解放された喜びがともされています。飢えをしのぐためにソテツの毒を抜いて食した日々。本土との流通も遮断され、言論や集会をはじめさまざまな自由が縛られました▼独裁への怒りとともに立ち上がった復帰闘争はいまでも語り草になっています。14歳以上を対象とした署名は実に島民の99・8%に達し、集団断食や命がけの密航陳情も決行。燃え上がる若者たちを先頭にした島ぐるみの運動は平和と自由、そして生きるためのたたかいでした▼いままた、奄美群島をふくむ南西諸島では軍事要塞(ようさい)化が進められています。ミサイルや弾薬庫の配備、自衛隊や米軍基地の強化がアメリカいいなりの政権によって▼ともに復帰をめざした沖縄は奄美から19年も遅れて実現。しかし、その後も米軍基地が集中して置かれ続け、辺野古の新基地建設が象徴しているように、いまだ県民の総意や地方自治がふみにじられています▼日本共産党の活動家として当時の復帰運動をひっぱった崎田実芳(さねよし)さん(故人)は「力による支配を続けるかぎり、民衆は必ず立ち上がる」と語っていました。そこにこそ奄美のたたかいが示した教訓があり、そのエネルギーは、いまも脈々と生き続けているはずだと。








