2023年12月24日(日)
賃上げで暫定合意
ワシントン・ポスト 18カ月交渉
![]() (写真)ワシントン・ポスト本社前で、新労働協約にむけた誠実な交渉を求めてストライキを行う記者ら=7日、ワシントン(石黒みずほ撮影) |
【ワシントン=石黒みずほ】米紙ワシントン・ポストの記者ら約1000人が加盟する労組「ワシントン・ポスト・ギルド」は22日、18カ月に及ぶ同社との交渉の末、賃上げを含む新たな労働協約で暫定合意に至ったと発表しました。労組は「組合員の妥協しない主張による歴史的な勝利だ」と歓迎しました。
3年間の新たな協約の下、従業員の週給は直ちに30ドル(約4270円)増となり、4月に2・5%、その後2回にわたり2%ずつ引き上げられます。労組によると、現在、最も低い従業員の賃金は倍近くの額になるとしています。
労組は、会社側が発表していた240人の人員削減につながる早期希望退職制度に懸念を示していました。暫定合意の下、会社側は希望者への500ドルの手当の支払いを約束しました。
労組は、新たな協約は「公正な賃金、より安全で公平な職場環境、基本的な雇用保護を保証するものだ」と表明。来週に、組合員による投票が行われ、承認されれば正式に有効となります。
組合員は7日、同社が交渉に誠実に応じていないことに抗議し、48年ぶりとなる24時間の大規模ストライキを行っていました。









