しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年12月24日(日)

万博 大阪府・市の負担

「1112億円」公表3日後→1377億円

インフラは含まず

写真

(写真)建設中の大阪・関西万博会場=大阪市此花区・夢洲

 大阪府と大阪市は22日、2025年大阪・関西万博をめぐる府・市の現時点での負担費用が総額約1377億円にのぼることを明らかにしました。19日に約1112億円と公表したばかり。わずか3日で約265億円増額しました。インフラ整備費は含まれていません。

 24年当初予算要求や今後必要となる費用を追加しました。府・市内在住の4歳から高校生までの子どもを万博に無料招待するための費用約35億円や環境整備費などが含まれています。今後さらに増える可能性もあります。

 19日に公表した府・市負担費用は会場建設費約783億円、大阪ヘルスケアパビリオン建設約118億6000万円、大阪メトロ中央線輸送力増強約47億円、夢洲(ゆめしま)地区埋め立て工事約21億4000万円(一般会計負担分)など。

 政府は万博関連インフラ整備費は約9兆7000億円、うち万博に直接関係するインフラ整備費は約8390億円と公表しましたが、府・市の負担額にこれらは含まれていません。たとえば、淀川左岸線2期工事2957億円(国負担55%)は万博関連インフラ整備費とはせず、万博会場と結ぶシャトルバスルートの仮設道路整備費約50億円(国負担3分の1)だけを万博費用としています。また、大阪メトロ中央線の夢洲延伸工事約346億円(国負担88億円)の総額は万博費用とせず、万博のための「輸送力増強」費用だけを計上しています。


pageup