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2023年12月22日(金)

医師不足解消へ署名

「人間らしい働き方を」

「会」が会見 過重労働改善求める

 医師の人間らしい働き方の実現と地域医療を守ろうと、医師と医学生でつくる「医師・医学生署名をすすめる会」が21日、署名を開始しました。同日、厚生労働省で記者会見し、医師不足による過重労働の実態などを訴え、医師、医学部定員の増員や診療報酬の抜本的引き上げなどを求めました。


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(写真)医師の増員を求めて署名を開始したことを報告する呼びかけ人ら=21日、厚生労働省

 来年4月から医師の時間外・休日労働に上限規制を設けるなどの働き方改革がスタートします。

 呼びかけ人の本田宏医療制度研究会理事長は、日本の医師数は世界と比べ少なく、経済協力開発機構(OECD)の平均に換算すると、13万人も不足していると指摘。医師が増えても医療費は増加しないことを強調し、長時間労働を改善するためには「医師の絶対数不足を解決しなければいけない」と訴えました。

 全日本民主医療機関連合会の増田剛会長は「医療現場は医療労働者の犠牲的な働き方で成り立っている」と強調。医師を増やさず働き方改革に対応しようとすれば、夜間救急や土曜外来などの廃止や受診の制限をしなければならなくなると指摘し「4月からさまざまな矛盾が噴き出すだろう」と強い懸念を示しました。

 住江憲勇全国保険医団体連合会会長は、社会保障費が削減され続け、低診療報酬で病院の経営が厳しいことを指摘し、診療報酬の引き上げを訴えました。

 全日本医学生自治会連合の田村大地書記長がメッセージを寄せ、「医師の過酷な働き方に将来への不安を感じる学生も少なくない」と訴えました。


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