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2023年12月22日(金)

漂着イワシ処理 迅速に

紙・岩渕議員が省庁要請

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(写真)環境省、水産庁から聞き取りを行う(左から)岩渕、紙両議員=19日、国会内

 日本共産党の紙智子、岩渕友両参院議員は19日、北海道函館市浜町の海岸に7日早朝、大量のイワシやサバが漂着した問題で、環境省と水産庁から聞き取りを行い、迅速な処理のため、市と道への財政支援を急ぐよう要請しました。

 漂着した魚の腐敗が進んでいることから、函館市と北海道庁は除去作業を開始しています。要請で紙氏は「人海戦術で回収がはじまったが、イワシの量が多いことから重機での除去作業も行っている。迅速な処理に必要な財政支援を」と求めました。

 環境省は海岸漂着物等地域対策推進事業で海岸漂着物の回収・処理費用の10分の8まで支援可能で、残りの費用の8割も特別交付税で措置できるとし、「すでに報告は受けているので、年内をめどに支援したい」と答えました。

 水産庁は、沖合のイワシがさらに漂着する可能性もあるが、すでに漂着したイワシ約1000トンは年内に回収できる見通しだと答えました。

 岩渕氏は「砂まじりの処理になるが焼却は可能か」と質問。環境省は「函館市の清掃工場での処理は可能だ」と答えました。

 原因について同庁は「現在、道立総合研究機構函館水産試験場で調査中だが、マグロやクジラに追われたか、海水温が低下し仮死・酸欠状態になって打ち上げられた可能性も考えられる」と答えました。


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