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2023年12月20日(水)

きょうの潮流

 戦史・紛争史研究家の山崎雅弘さんが、「救国内閣」の組閣案をSNSで発信しています。政権と対決する野党から選び、民間人も登用しています▼岸田政権の支持率が2割を切ったことで、「一国民として、どんな方向性の政権を望むか」を形にすることが目的。方向性とは政治理念と倫理観のことだといいます。たとえば、首相は田村智子、官房長官は山本太郎、経産相は田島麻衣子、外相は民間の国谷裕子…▼これには、自分も組閣してみた、わくわくするとの反響が続々。人選の賛否はあるものの政権全体への不信が募るほど、それに代わる姿を待ち望む声が広がっています。絶望ではなく、どうすれば政治に希望をもてるか願いを込めて▼自民党の派閥パーティーをめぐる問題で東京地検特捜部の強制捜査が入りました。最大派閥の安倍派や二階派の事務所を家宅捜索。政権や党をゆるがす裏金づくり疑惑は刑事事件に発展しました▼自民党全体にはびこる不正なカネ。新閣僚4人も昨年のパーティーで計2億円を集めていたことを本紙が報じています。利益率は8割超で「大臣規範」に抵触する閣僚も。巨額をつくりだす「錬金術」のことは知り尽くしているはずなのに、岸田首相は捜査をみながら必要な対応をと白々しい▼先の山崎さんは、実現可能か否かではなく、こういう方向性の内閣ができたら、日本の社会は、自分たちのくらしはどう変わるだろう、とイメージしてもらうのが目的とも。そして社会は人が変えられるものだと。


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