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2023年12月17日(日)

きょうの潮流

 米スポーツ史上最高額。大リーグ、大谷翔平選手のドジャース移籍が破格の契約とともに話題です。10年総額7億ドル、日本円でおよそ1千億円になると▼大谷選手の加入によって球団には観客数やグッズ販売、放映権料や企業からのスポンサー料の増加が見込まれます。実力もさることながら、その高い収益力が巨額契約の背景にあるといいます▼米4大プロスポーツと呼ばれる野球、バスケットボール、アメリカンフットボール、アイスホッケーではこうした大型契約がたびたび見られます。また世界的に人気のあるサッカーやテニス、ゴルフなども多額が動いています▼一方でマイナースポーツといわれる競技は人口もメディアへの露出も少ない。選手の多くは働きながらの活動で、待遇や人気の格差はスポーツ界の大きな課題となっています▼スポーツに限らず、いま世界全体で爆発的に格差が拡大しています。2020年以降に生じた資産のうち、6割以上が上位1%の富裕層に集中。その富は増えつづけ、逆に貧困層は生活と命の危機に追い込まれる。国際NGOの報告書をもとに資本主義の矛盾を明らかにした本紙「すいよう特集」(6日付)に反響が寄せられました▼「まさに未来がない」「弱肉強食のしくみがよくわかった」。搾取のひどさに、社会主義について真剣に考えるときだ、との意見も。NGOは訴えています。「将来世代をふくめ、すべての人に人間らしい生活をもたらす、人間のための経済をつくらなければならない」


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