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2023年12月16日(土)

ケア労働 賃上げ必要

3報酬改定に宮本徹氏

衆院厚労委

写真

(写真)質問する宮本徹議員=6日、衆院厚労委

 日本共産党の宮本徹議員は6日の衆院厚生労働委員会で、介護、障害福祉、医療の3報酬改定の引き上げによるケア労働者の大幅賃上げを求めました。

 厚生労働省告示は、社会福祉に従事する者の確保措置のために、「給与体系の検討に当たっては国家公務員の福祉職俸給表等を参考とすること」と記載しています。宮本氏は「国家公務員福祉職の賃金が保障できる介護報酬、障害福祉サービス等報酬になっているか」とただしました。

 武見敬三厚労相は、「参考として理解していて、必ずしも同等の給与水準を求めているものでない」と答弁しました。宮本氏は、事業者に参考を求めながら、その水準の報酬を保障していないのは大きな問題であると指摘。政府の障害福祉分野の経営実態調査でも職員が減っているのは賃金の低さによる人手不足であり、若い世代が入職・定着するには全産業平均の賃金への引き上げが必要であると迫りました。

 宮本氏はまた、看護師の離職率が増加している中、3割の医療機関で冬の一時金の引き下げ回答が出ているとの日本医労連調査結果を示し、賃上げできるよう診療報酬の引き上げを求めました。武見厚労相は「賃上げが他の産業に追いついていない。着実な賃上げにつなげることが重要」と述べました。


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