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2023年12月15日(金)

ガザ 恒久的停戦 各国呼びかけ

豪・カナダ・NZ

 カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの3カ国の首相は12日、ガザでの「持続的な停戦に向けた国際社会の緊急の努力を支持する」と述べる共同声明を発表しました。

 声明は、「ガザの市民の安全な場所が失われていることを憂慮している」と述べ、「ハマスを打ち負かす代償として、パレスチナのすべての民間人を苦しめ続けることはできない」と指摘。攻撃激化によって人道支援が中断されている状況を改善するようイスラエルに求めました。

 声明は「ガザからパレスチナ人を強制的に移住させることや、ガザの再占領に反対する」と述べ、イスラエルによる占領地拡大の動きにもくぎを刺しました。

 ロイター通信によると、カナダのトルドー首相は同日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談し、ガザの紛争についての立場と「2国家解決」に向けたカナダの決意を伝えたといいます。

 トルドー首相は、ハマスのイスラエルへの急襲を受け、イスラエルには自衛の権利があると述べてきましたが、ガザでの民間人犠牲者の増加を受けて、イスラエルに自制を強く求めてきました。11月には「女性や子ども、乳児の殺りく」をやめるよう要求したことで、イスラエル政府が反発していました。

 12日の国連総会では、ガザでの停戦を求める決議案の採決で、カナダとオーストラリアは賛成。前回の「人道的休戦」を求める決議の採決で、両国は棄権していました。

ブラジル

 20カ国・地域(G20)の議長国を務めるブラジルのルラ大統領は13日、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への無差別攻撃を改めて批判し、恒久的な停戦と人質解放のために努力を続ける立場を明らかにしました。首都ブラジリアで開かれたG20準備会合での演説で表明しました。

 ルラ氏は、ガザでの紛争で「日常的な人道法違反が恐ろしいものとなり、何千人という罪のない人々、とりわけ女性や子どもの死亡が起きている」と指摘。ブラジルは、人道支援物資がガザに入るよう「恒久的な停戦と、ハマスが拘束する人質全員の即時解放のため活動し続ける」との決意を示しました。

 ルラ氏はまた、国際社会がイスラエルとパレスチナ双方の安全が保障される2国家解決のために努力することが重要だと訴えました。


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