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2023年12月15日(金)

きょうの潮流

 やはり、批判の目を欺くだけのものだったか。「国民感覚とのずれをふかく反省し、『政治は国民のもの』と宣言した立党の原点にかえり信頼回復をはたさなければならない」▼自民党が30年以上前に示した「政治改革大綱」です。当時、政財界の大規模な贈収賄事件によって政治への不信は頂点に。それを受けた大綱には、派閥解消の決意やパーティーの自粛も明記されています▼政治資金についても節減・公正・公開のルールを確立。「収入は公正明朗な資金によるべきであり、いやしくも不当違法なもの、疑惑をまねくようなかかわりは厳につつしむ」と。しかし企業・団体献金は残され、「改革」は選挙制度の改悪にすり替えられていきました▼いままた自民党の裏金疑惑が社会を揺るがしています。岸田首相は危機感を口にしながら、問題解決の具体策は何も示さず。事実を確認、しっかり調査、適切に対応などとはぐらかすばかりです▼これだけの疑惑があらわになりながら、首相や閣僚、派閥幹部や各議員に至るまで、まともに答えられない恥ずかしい姿。ただ顔をつけかえただけでは一向に変わらない自民党の腐敗ぶりが表れています。「金こそ力」「数こそ力」の金権政治そのものの▼私利私欲にまみれたカネをはじめ、内政外交ともに時が止まったかのような無為無策の自民党政治。そこに終止符を打つことが、この国の希望ある未来につながるはずです。口先だけではない「政治は国民のもの」を、本当に実現させるためにも。


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