2023年12月14日(木)
ガザ「人道的停戦」 賛成32カ国増
米同盟国も態度変更
国連総会決議
12日に開かれたガザ情勢に関する国連総会の緊急会合は、イスラエルとイスラム組織ハマスが10月7日に衝突して以降、2回目です。前回10月27日に採択した「人道的休戦」を求める決議の賛成は121カ国。今回の「即時の人道的停戦」を求める決議への賛成は153カ国で32カ国増えました。
前回決議に棄権し、今回賛成に転じた26カ国の中には、カナダやデンマーク、ギリシャなど米国主導の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)加盟国や、米国と各々軍事同盟を結ぶ日本や韓国、オーストラリアなどが入っています。
賛成32カ国増の内訳
反対から賛成(2)
クロアチア、フィジー
棄権から賛成(26)
日本、アルバニア、オーストラリア、カナダ、キプロス、デンマーク、エストニア、エチオピア、フィンランド、ギリシャ、アイスランド、インド、ラトビア、モナコ、北マケドニア、フィリピン、ポーランド、韓国、モルドバ、サンマリノ、セルビア、スウェーデン、チュニジア、ツバル、バヌアツ、ザンビア
無投票から賛成(7)
カンボジア、ジャマイカ、サモア、ルワンダ、ベナン、ブルンジ、セーシェル
賛成から棄権(3)
アルゼンチン、赤道ギニア、マラウイ
「停戦」と「休戦」 総会決議が求めている「停戦」(ceasefire)は、紛争当事者が交渉にもとづいて戦闘を停止することをいい、通常、恒久的な政治的解決につなげることが目的です。これに対し、10月27日採択の国連総会決議が求めた「休戦」(truce)には、あくまで一時的な休戦という意味合いがあります。どちらも当事者双方の合意が前提であり、実際の期間や内容は両者の意思にかかっています。








