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2023年12月14日(木)

きょうの潮流

 「本年をもちまして新年のごあいさつを最後とさせていただきます」。あすから年賀状の受け付けがはじまりますが、近年増えているのが「終活年賀状」です。年賀状じまいとも呼ばれ、それ専用の賀状が販売店でもよく売れているそうです▼高齢や病気といったやむにやまれぬ事情もありますが、受け取る側も長年のつながりが切れてしまうことに寂しさが募ります。これも、人生の終(しま)い方の一つなのでしょうか▼私事で恐縮ですが、先日父親の偲(しの)ぶ会に参加する機会がありました。ともに活動した年金者組合の有志が開いたもので、それぞれが懐かしき思い出を語りあい、なごやかで温かな空気につつまれました▼いま高齢者をめぐる状況は厳しくなるばかりです。医療や介護をはじめ強いられる負担は大きく、老後の生活を支える社会保障は頼りにならない。消費税は重くのしかかり、その上この物価高。賃上げや年金の引き上げを求める声はさらに高まっています▼自己責任を押しつける政治のなかで孤立する高齢者。人と人がつながり、生きがいや趣味を仲間と一緒に楽しめる。みんなが安心して生き生きと暮らせる。そんな社会への切望は、ますます強い▼先の会では故人の遺志を受け継ぎ、志を同じくする“友”をもっと増やそうという意気込みも口々に。現状を変えたいとの思いとともに、子や孫ら次の世代に生きる喜びを感じられる社会を渡したいとの願いは切実です。人生の終い方が、自分と、大切な人たちのためになることを。


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