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2023年12月13日(水)

振興に反する要塞化

赤嶺氏 空港・港湾整備 狙い告発

衆院沖北特委

写真

(写真)質問する赤嶺政賢議員=11日、衆院沖北特委

 日本共産党の赤嶺政賢議員は11日の衆院沖縄北方特別委員会で、政府が安保3文書に基づき検討を進める空港・港湾の整備計画の撤回を求めました。

 赤嶺氏は、政府が沖縄の本土復帰にあたり、県民の多年にわたる忍耐と苦難に対する「償いの心」を強調したことに言及。地上戦とそれに続く米軍占領で、社会インフラの立ち遅れや構造的な貧困がもたらされたにもかかわらず、再び戦火を呼び込む軍事要塞(ようさい)化を沖縄振興予算まで動員して進めようとしているとして「沖縄振興の原点に真っ向から反する」と追及しました。

 自見英子沖縄北方担当相は「民生利用を主とする」とし「沖縄振興の趣旨に反するものにはならない」と強弁。赤嶺氏は当初から軍事利用を目的としていることを挙げ「戦場になった沖縄で軍事要塞化のためのインフラ整備を進めるなどとんでもない」と批判しました。

 赤嶺氏は、政府が「米軍の使用は念頭に置いていない」と説明していることに言及。米軍が日米地位協定第5条で空港・港湾に自由に出入りする権利が保障されていることを指摘し、整備後も変わりないかとただしました。上川陽子外相は「新たに整備される空港・港湾でも同様だ」と答弁。赤嶺氏は「滑走路の延長や港湾のしゅんせつ・拡張などを行えば、米軍も使用できる環境が整う」として「米軍の戦闘機や艦船が使用する危険は重大だ」と強調しました。


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