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2023年12月12日(火)

ウィシュマさん忘れない

改悪入管法施行反対で一斉行動

名古屋

写真

(写真)改悪入管法施行に抗議・反対しアピールする人たち=10日、名古屋駅前

 来年6月に予定される「改悪」入管法の施行に反対・抗議する宣伝が「世界人権デー」の10日、名古屋駅前で行われました。

 「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合」が呼びかけた全国一斉アクションで、名古屋では「START~外国人労働者・難民と共に歩む会」が実施。青年や外国人ら35人が参加しました。

 START学生副代表は、名古屋入国管理局(港区)でのウィシュマさん死亡事件(2021年)にふれ、母国に帰れない事情を訴えていたウィシュマさんを収容し続け、心身衰弱、飢餓状態にもかかわらず詐病扱いし見殺しにしたと述べ、「命や健康より、送還一本やりの業務を優先した結果だ」と指摘。「再発防止、真相究明もないまま、さらなる権限を与える入管法はあり得ない。差別、抑圧をなくすために一緒に声を上げよう」と呼びかけました。

 元小学校教員は、幼少期に来日した未成年者に在留資格が交付されていないことを挙げ、「バイトもできず、健康保険もない、県外に自由に行くこともできない。すべての子どもたちが当然の権利を持てるよう支援してほしい」と訴えました。

 日本共産党の、もとむら伸子衆院議員が参加し、「帰れない事情があっても、難民申請中でも強制送還できるようになる。人道に反した法律だ。命と人権が守られる国の在り方が問われている。声を一緒に上げていきたい」と話しました。

 宣伝のことをSNSで知り、見に来た女性は「ウィシュマさんの事件をきっかけに入管法を知った。人権が守られるような社会にしてほしい」と話しました。


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