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2023年12月9日(土)

薬剤費負担 数倍にも

後発品ある品目 宮本徹氏、撤回要求

衆院厚労委

写真

(写真)質問する宮本徹議員=6日、衆院厚労委

 日本共産党の宮本徹議員は6日の衆院厚生労働委員会で、導入が狙われている後発品のある先発医薬品の窓口負担引き上げの撤回を求めました。

 新薬開発費の捻出を口実に、後発品のある医薬品が処方された場合に、先発品との価格差の一定部分を全額自己負担とすることが検討されています。その結果、薬剤費に対する実質的な自己負担は3割を大きく超え最大9割にもなります。

 先発品と後発品は同等とされていますが、有効成分の体内の濃度の違いや添加物などの変更は許容されています。臨床試験で効き目の違いが明らかになっている品目もあります。

 宮本氏は、この制度が実施されれば自己負担は最大、降圧剤のアジルバンは3.0倍、ネキシウムは2.3倍、ホクナリンテープは2.0倍との試算を示した上で、将来にわたって3割給付を維持するとした2002年の改定健康保険法付則2条違反になると指摘しました。

 伊原和人保険局長は、患者希望で先発薬が処方される場合、保険外給付として負担を求めるものであり付則2条違反には当たらないと答弁しました。

 宮本氏は「患者希望というが、効き目が弱いように感じて相談して処方変更したら患者希望とされる。自己責任として保険から外すのはやめるべきだ」と求めました。


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