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2023年12月8日(金)

日朝協議状況 説明を

井上氏 “被害者家族は切望”

参院拉致特

写真

(写真)質問する井上哲士議員=4日、参院拉致問題特委

 日本共産党の井上哲士議員は4日の参院拉致問題特別委員会で、岸田文雄首相が拉致被害者の早期帰国のための日朝首脳会談実現を目指し、ハイレベルによる日朝協議を行いたいと表明したことにかかわって、被害者家族などの関係者に日朝間協議の概況などをできる限り説明するよう求めました。

 岸田首相は5月、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記との会談実現を目指し、首相直轄のハイレベル協議を行いたいとの意向を表明。井上氏は、5月の福井県への委員派遣で、関係者から日朝間協議の具体的な情報がないとの声が出たとして、「首相発言以降、どのように体制や取り組みを強化してきたのか」と質問。上川陽子外相は「総理自ら決断する決意を示されたもの」と、松野博一官房長官は「総理直轄のハイレベルで協議を行っていくため、働きかけを一層強めていく」とそれぞれ述べただけでした。

 井上氏は、日朝の実務者が複数回接触したとの報道に言及し、「接触が行われたこと自体は否定しないか」と質問。松野官房長官は「接触の方法、内容、形式などの詳細を明らかにすると日朝間協議への悪影響が出る」として明らかにしませんでした。

 井上氏は「高齢化が進む関係者の皆さんの“どう前進しているのか”という思いに政府は応えてもらいたい」と求めました。


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