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2023年12月8日(金)

国民多数 改憲求めず

山添氏 自民の前のめり批判

参院憲法審

写真

(写真)意見表明する山添拓議員=6日、参院憲法審

 参院憲法審査会が6日に開かれ、憲法の考え方に関する意見表明が行われました。

 日本共産党の山添拓議員は「政治は今、物価高騰にあえぐ暮らしと経済を支え、世界でも日本でも戦争を起こさせないために力を尽くすべきだ」と主張。戸籍上の性別変更にあたり、生殖不能にする手術を課す現行法を違憲とする最高裁判決や、生活保護費の基準引き下げを巡り、決定取り消しと国家賠償請求を認める初の高裁判決が出たことを挙げ、「憲法が保障する自由と権利を充実したものとするために、政治は自らの姿勢を改めるべきだ」と迫りました。

 自民党議員などからは改憲を急ぐ声が相次ぎ、自民党の山本順三筆頭幹事は、同党の「改憲4項目」の一つの「合区」解消について「参院改革協議会での議論の進展を見てはどうか」と棚上げする一方、「緊急事態対応について、統一見解を求めることは憲法審査会の責務」「自衛隊明記、教育の充実についても具体的かつ本格的に議論していくべきだ」と主張。同党の衛藤晟一議員は「憲法審査会の下に、改正原案作業チームを設けるべきだ」など改憲に前のめりの姿勢をあらわにしました。

 山添氏は「国民の多くが改憲を政治の優先課題として求めていない。自民党からの発言も、改革協議会の進展を見てはどうかというものだった。憲法審査会を動かすべきではない」と強調しました。


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