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2023年12月8日(金)

ガザ即時停戦求めよ

紙氏 「政府の姿勢は後退」

参院ODA沖北特委

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(写真)質問する紙智子議員=6日、参院ODA沖北特委

 日本共産党の紙智子議員は6日の参院ODA沖縄北方特別委員会で、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に対し即時停戦を求めるよう政府に要求しました。

 紙氏は、外務省が政府開発援助(ODA)支援で建設したインフラ設備や同省が日本に招待してきた220人を超える青年や子どもたちの実情を「『把握できない』というほど危険な状態である」と指摘。「平和で安定し、繁栄した国際社会の形成に貢献すること」を目的としたODA大綱に照らせば「子どもや女性、市民の命が失われていることが紛れもない事実でありながら、なぜ即時停戦と言えないのか」と迫りました。

 停戦を求めると答えない上川陽子外相に紙氏は、2014年の衝突の際には停戦を求めていたと強調し、「明らかに後退している」と批判しました。

 岸田文雄首相は11月、フィリピンに、ODAの支援と軍事支援を可能とする政府安全保障能力強化支援(OSA)を同時に約束しました。紙氏は、すでに沿岸警備隊に沿岸監視レーダーをODAで支援しているのにOSAで軍に供与すれば、ODAかOSAかわからなくなるとし、供与内容を公開するのかと追及しました。

 上川外相は「(相手国との間で)公表が困難な情報もある」と答弁。紙氏は、軍事支援も約束してきたことで「ODAの『非軍事』原則を形骸化させるOSAはやめるべきだ」と主張しました。


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