2023年12月8日(金)
自民 改憲“機関”提案
条文案起草狙う 赤嶺氏が批判
衆院憲法審
|
7日に行われた衆院憲法審査会で自民党の中谷元筆頭幹事は、改憲に向け「次のステージに入っていく必要がある」として、来年の通常国会で、緊急事態条項の「具体的な条文の起草作業のための機関を設ける」よう提案しました。
日本共産党の赤嶺政賢議員は、岸田文雄首相が来年9月の自民党総裁任期までに改憲を目指す考えに変わりはないと表明していることをとらえ、国会では「逆算して(議論を)進めるべきだ」との主張が繰り返されてきたと指摘。一方で、どの世論調査を見ても、国民の多数は改憲を政治の優先課題とは考えていないと述べ、「とても条文案をまとめるという状況にない。そのこと自体が、改憲が国民の支持を得られていないことを示している」と強調しました。
その上で、「期限を区切って、できそうな項目から改憲を進めようというやり方そのものが、国民に改憲を押し付けるものであり、認められない」と批判し、「国民が改憲を求めていないもとで、憲法審査会は動かすべきではない」と主張しました。
立憲民主党の中川正春議員は「緊急事態条項は憲法に明記する必要はない」と述べました。