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2023年12月8日(金)

「人道的大惨事」回避を

国連総長 ガザ巡り安保理に書簡

 国連のグテレス事務総長は6日、国連安全保障理事会に書簡を送り、パレスチナ・ガザの「人道的大惨事」を回避するよう強く求め、イスラエルとハマスに対して、全面的な人道的停戦を求めるよう訴えました。

 この書簡は国連憲章第99条「事務総長は、国際の平和及び安全の維持を脅威すると認める事項について、安全保障理事会の注意を促すことができる」にもとづくもの。国連のドゥジャリク事務総長報道官によると、同条項の行使は「事務総長による非常に有効で制度にもとづく行動」であり、数十年間実施されてきませんでした。

 グテレス氏は書簡で、ガザの紛争が世界の平和・安全に対する「脅威を悪化させる恐れがある」と指摘。「ガザ全土で民間人が深刻な危険に直面している」「ガザに安全な場所はない」と強調しました。

 ロイター通信によると、グテレス氏の書簡にもとづいて、安保理非常任理事国のアラブ首長国連邦(UAE)が決議案を準備しており、8日に開かれる臨時の公開会合で提案されます。

 ただ、同通信によると、米国のウッド国連次席大使は安保理によるいかなる行動も支持しないと表明。イスラエルのエルダン国連大使はグテレス氏が書簡を送ったことを非難しました。


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