2023年12月2日(土)
オスプレイ訓練か
富士山周辺で相次ぐ飛行
鹿児島県の屋久島近海での米空軍特殊作戦機CV22オスプレイの墜落後に静岡、神奈川両県で目撃が相次ぐオスプレイ飛行は、米海兵隊が北富士(山梨県)、東富士(静岡県)両演習場で実施する訓練の一環である可能性が高いことが、防衛省・自衛隊から自治体への演習通報などでわかりました。自治体、住民、平和団体が飛行中止や配備撤回を求めているにもかかわらず、米軍は原因究明や住民の安全より、軍事訓練を優先しているものとみられます。
静岡県の御殿場平和委員会によると、事故翌日の11月30日午後2時前に、オスプレイが裾野市上空へ飛来、御殿場市上空で旋回を繰り返し、夕方には神奈川県方面へ向かいました。御殿場市演習場渉外課には「低い高度を飛んでいて、怖かった」などの苦情がよせられました。
神奈川県平和委員会などによせられた目撃情報では、11月30日は、米海軍厚木基地(大和、綾瀬両市)周辺でも午後3時前から飛行が目撃され、午後5時前には藤沢市でも飛行しました。
防衛省が山梨県に情報提供している演習計画では、北富士演習場で11月29日~12月2日に海兵隊MV22と空軍CV22各4機、海兵隊・海軍ヘリ計12機による傷病兵後送訓練の実施が通告されていました。同演習場では米軍と陸上自衛隊対抗部隊との模擬戦闘訓練や模擬爆撃訓練も予定していました。
東富士演習場では陸上自衛隊から御殿場市への演習通報に11月26日~12月2日に米軍オスプレイ8機の訓練が通知されていました。
米海兵隊はキャンプ富士(御殿場市)を中心に北富士・東富士演習場で、東シナ海・南シナ海で離島奪取し対空・対艦攻撃などをする遠征前進基地作戦(EABO)の訓練を日常的に実施。2021年から実施している陸自との模擬戦闘や爆撃訓練、空中給油を含む演習では、厚木基地にMV22などが飛来し、訓練の拠点としています。








