2023年12月2日(土)
大企業内部留保528兆円
過去最高を更新 賃金は実質減少
財務省が1日に発表した2023年7~9月期の法人企業統計によると、資本金10億円以上の大企業(金融・保険業を含む全産業)の内部留保は527・7兆円と過去最大を更新しました。前年同期にくらべ22・3兆円(4・4%)の増加でした。
第2次安倍晋三政権が発足した12年7~9月期からの伸び率をみると、内部留保は1・64倍と急拡大する一方、労働者1人あたりの賃金は1・12倍にとどまります。12年7~9月期から23年7~9月期に消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)は15・1%の上昇と賃金の上昇率を上回ります。実質的には賃金が減少したことになります。役員報酬は賃金の上昇率を上回る1・33倍でした。








