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2023年12月1日(金)

温室ガス削減強化に注目

COP28 ドバイで開幕

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(写真)COP28会場に集まった各国の市民ら=30日、ドバイ(小梶花恵撮影)

 【ドバイ=小梶花恵】国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)が30日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで始まりました。会期は12月12日まで。

 COP28に先立って発表された国連の報告書で、各国の温室効果ガスの削減目標では、対策の国際的枠組み「パリ協定」が掲げる、産業革命以降の平均気温上昇を1・5度以内に抑えるとした目標の達成はできないことが明らかになっています。今回、取り組みの進捗(しんちょく)状況を評価する「グローバル・ストックテイク」が初めて行われます。それを踏まえ、各国が提示する温室効果ガスの削減目標の強化につなげられるかどうかが注目されます。

 同条約のサイモン・スティル事務局長は開会式で、「私たちの取り組みは遅すぎる」と指摘。気候対策の加速化を呼びかけ、気候変動対策の基金や損失と損害への対応が問われていると述べ、「化石燃料の時代の没落を示さない限り、私たち自身が没落してしまうことになる」と強調しました。

 29日の同事務局長のメッセージでは、「各国間の協力なくして1・5度への道には戻れない」と述べ、各国がより強力な合意を得る必要性を強調しています。

 また、「発展途上国にもっと資金を投入しなければ、再生可能エネルギー革命は砂漠の中の蜃気楼(しんきろう)となる」と指摘していました。


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