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2023年11月29日(水)

安倍元首相党支部→晋和会 解散当日2700万円移す

計1億6400万円 非課税

昭恵氏が継承

 安倍晋三元首相が代表だった自民党山口県第4選挙区支部が今年1月の解散当日に、元首相の資金管理団体だった晋和会に約2700万円を移動していたことが、28日に山口県選挙管理委員会が公表した政治資金収支報告書から分かりました。同支部は2022年も元首相の死後、晋和会へ資金を移動しており、今年分をあわせると計約1億6400万円となります。(三浦誠)


自民党山口県第4選挙区支部から晋和会への資金移動
2022年7月27日 56,743,022円
7月28日 80,000,000円
10月19日 270,193円
12月22日 300,000円
2023年1月31日 27,035,087円
合計 164,348,302円

 両団体とも元首相が亡くなった昨年7月8日付で、妻安倍昭恵氏が代表に就任しています。

 本紙が情報公開で入手した解散届によると同支部は今年1月31日に解散しています。収支報告書によると解散日に晋和会へ支部の残金約2700万円を「寄付」していました。

 昭恵氏は今年4月の衆院山口4区補選に立候補していません。「公職の候補者」(議員や候補者)ではない私人が自民党支部の代表に就任するのは異例です。

 政党とその支部は一般の政治団体と異なり企業・団体献金を集めることができます。また税金が原資の政党助成金を受け取るなど、さまざまな特権があります。

 政治資金は非課税のため、党支部から晋和会に資金を移動した場合、贈与税や相続税はかかりません。元首相が党支部の“特権”を使って集めた政治資金を、私人の昭恵氏が無税で引き継いだ形です。

 昭恵氏に資金移動の理由を質問しましたが、回答はありませんでした。


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