2023年11月29日(水)
収賄検証会議を設置
那覇市議会 前議長の逮捕受け
再発防止策を
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那覇市議会は、市有地の所有権争いをめぐる便宜供与の見返りとして、久高友弘前議長(自民党公認で当選、10期、10月に議員辞職)が5000万円を受け取った収賄容疑で15日に逮捕されたことを受け、「議員逮捕の不祥事に関する検証・再発防止会議」を28日までに設置しました。
同日開会した市議会11月定例会の冒頭で野原嘉孝議長は、議会として事件に至った要因を明らかにしていく責任があると指摘。前日に開いた各派代表者会議で事件の原因究明、再発防止策の確立、政治倫理条例の実効性の検証などに取り組んでいくため会議の設置を全会一致で決定したと報告しました。
久高容疑者は、市有地の所有を一方的に主張する自営業の容疑者(共謀し現金を受け取った収賄容疑で逮捕)の陳情を受け、約20年前から議会で所有権問題を追及。議長在任中の2020年12月~21年3月、議長室で元総会屋の容疑者(贈賄容疑で逮捕)らから、自営業の容疑者とともに金銭を受領した疑いで逮捕されました。
事件をめぐっては、他会派の市議も久高容疑者から議会での所有権問題追及の見返りに金銭を受け取った疑いが報道されています。
日本共産党の古堅茂治市議団長は、昨年の市長選で知念覚市長の選対本部長を務めた久高容疑者が選挙資金にかかわっていたかどうかも含め、解明が求められると強調。「カネで政治を動かすのは言語道断。解明に力を尽くしたい」と話しています。