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2023年11月28日(火)

戦闘中断 延長求める

仲介国 イスラエルとハマスに

 【カイロ=秋山豊】イスラエルとハマスが戦闘を中断して3日目の26日もハマスは人質17人を解放し、イスラエルも投獄していたパレスチナ人39人を解放しました。双方は4日間の戦闘中断で合意していますが、仲介役のカタールとエジプト、米国は戦闘中断の延長を要求しています。

 解放されたのはイスラエル人14人と外国人3人。ハマスが解放した人質のなかには、米国籍を持つイスラエル人で4歳の子どもが含まれていました。

 バイデン米大統領は「合意は命を救う成果をもたらしている」として、戦闘の中断が続くよう望んでいると述べました。

 ガザを訪れたカタールのロルワ・アルハテル国際協力担当国務相は、戦闘中断の延長に向けた政治的な努力と議論が行われていると同国の衛星テレビ局アルジャジーラに語りました。ロイター通信は、カタール政府の代表団が延長の可能性を協議するため、25日にイスラエル入りしたと伝えました。

 イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスが追加で1日あたり10人の人質を解放するなら戦闘中断の延長はされうるとの考えを示しました。

 ハマスも、イスラエルが獄中のパレスチナ人を解放する数を増やす真剣な努力をすれば停戦を延長したいとする声明を発表しました。

 ただ、合意の履行をめぐる状況は予断を許しません。パレスチナ通信は、同日、ガザ中部のマガジ難民キャンプでイスラエル軍に農民が殺されたと伝えました。


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