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2023年11月26日(日)

「なくすな保険証」デモ

東京・新宿 「医療受ける権利を侵害」

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(写真)「保険証を残そう」と訴えて歩く参加者=25日、東京都新宿区

 現行の健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードに置き換える政府の方針に反対する「#なくすな保険証 11・25新宿デモ」が25日、東京都新宿区であり、約50人の参加者が「保険証を残そう」「マイナカード強制やめろ」と声を上げて行進しました。

 全国保険医団体連合会など5団体で構成する医療団体連絡会議と中央社会保障推進協議会が主催し、デモの前に新宿駅東口で行われた街頭宣伝も注目を集めました。

 全日本民主医療機関連合会の久保田直生さんは、マイナカードを使った受診でトラブルや混乱が相次いでいるとして「保険証が廃止になれば医療を受ける権利が侵害され、国民の命と健康にかかわる重大な問題になる。国民皆保険制度の根幹を崩しかねない動きを必ずストップさせよう」と訴えました。

 マイナンバー制度反対連絡会の石川敏明さん(全労連副議長)は「政府はマイナカードを全国民に持たせることではなく、保険証を残して憲法25条の『健康で文化的な最低限度の生活』をどんな人にも保障することを優先させるべきだ」と強調しました。

 デモの参加者に拍手を送った東京都葛飾区の女性(72)は「耳鼻科に行ったら機械の故障でマイナカードが使えなくなっていた。トラブルが多いカードは持ちたくないので、保険証の廃止は困る」と話しました。


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