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2023年11月25日(土)

ガザ 戦闘中断発効

人道支援へ「恒久的停戦こそ」

 【カイロ=秋山豊】イスラエルとイスラム組織ハマスが戦闘を4日間中断することなどを取り決めた合意が24日午前7時(日本時間午後2時)に発効しました。戦闘開始から48日間で初めての戦闘中断です。ロイター通信によると、爆撃や空爆、ロケット攻撃などは停止しているもようです。

 同日午後4時(日本時間同午後11時)に、ハマスが拉致した人質のうち、子どもと女性13人が第1段階として引き渡される予定です。イスラエルは、獄中のパレスチナ人の子どもと女性の1回目の解放を行う見込み。

 イスラエルとハマスは、ハマスが拉致した約240人のうち人質50人の解放と引き換えに、イスラエルが投獄しているパレスチナ人150人の解放を合意しています。

 エジプト政府によると、戦闘中断を受けてガザへの人道支援も拡大され、1日あたりトラック200台分の支援物資、ディーゼル燃料13万リットル、トラック4台分の調理などに使うガスが搬入されます。

 ガザでは約150万人が住まいを失い、食料、燃料、医療資材の不足で深刻な人道危機に陥っています。

 ガザの支援団体「女性と育児のためのウィファク協会」代表のブサイナ・スベエさんは本紙の取材に対し、「戦闘の中断を歓迎するが、4日間は十分でない。人命がこれ以上奪われるのを止め、食料や燃料、医薬品を全ての人に届けるために恒久的な停戦が必要だ」と語りました。

 ガザ当局によると、イスラエル軍の攻撃で23日までに1万4800人以上が殺害されました。イスラエル政府は、約1200人がハマスに殺害されたとしています。


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