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2023年11月22日(水)

ユダヤ系米議員「停戦を」

「イスラエルは民間人守る責任」

 【ワシントン=石黒みずほ】イスラエルの攻撃によりパレスチナのガザ地区の人道状況が深刻化する中、米下院のベッカ・バリント議員(民主)がこのほど、連邦議会のユダヤ系議員として初めて停戦を呼びかけました。


 バリント氏は16日、選出のバーモント州の地元新聞に寄稿しました。同氏は、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃に強い悲しみを覚える一方で、「ハマスの支配とイスラエルによる封鎖ですでに苦しむガザの人々が多数殺害され、その悲しみは増すばかりだ」と述べました。

 「イスラエルは戦時中であっても、民間人を守る道徳的な責任がある」と強調しました。イスラエルが継続的に爆撃することは罪のない人々を殺害し、ハマスのような組織を拡大させる原因となり、「双方の安全保障をさらに悪化させる」と指摘。暴力をただちにやめ、交渉による真の停戦の実現を呼びかけました。

 下院では、その後新たに2人のユダヤ系の議員が停戦を支持する立場を表明しています。定数435の下院でユダヤ系議員は27人です。

 イスラエルとハマスの衝突が始まって以降、米国ではユダヤ人団体「平和を求めるユダヤ人の声」「イフ・ノット・ナウ」などが全国で行動を展開し、米政府や議会に対し、イスラエルへの軍事支援の中止や停戦に向けた外交を求めています。


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