2023年11月21日(火)
米軍が市街で空中給油
山梨県上空 平和団体など批判
![]() (写真)山梨県上空で米海兵隊が行った空中給油=20日、甲府市(福田良二さん撮影) |
米海兵隊が20日、富士山北側の山梨県上空で空中給油を行いました。同様の空中給油は昨年3月以来、6回目で、平和団体などは「人口が密集する市街地上空で、事故の危険が高い空中給油は許されない」と批判の声を上げています。
空中給油を実施したのは米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)配備のKC130J空中給油機とF35B戦闘機です。京都平和委員会は、在日米軍横田基地(東京都)を離陸したKC130Jが午前11時半ごろから午後1時半ごろまで山梨県の甲府、笛吹、中央各市などの上空で旋回を繰り返したことを確認しました。甲府市在住の福田良二さん(65)は、午後0時8分ごろ、F35が、KC130Jから空中給油をしたのを目撃。その後も繰り返したといいます。
静岡県の御殿場平和委員会によると、東富士演習場では20~22日に、米軍ジェット機の模擬爆弾投下訓練を予定。空中給油はこれまで東富士、北富士(山梨県)の両演習場での米海兵隊の地上部隊の戦闘訓練と模擬爆弾投下訓練と合わせて実施されてきました。
北富士演習場全面返還・平和利用県民共闘会議(北富士共闘会議)は同日、長崎幸太郎山梨県知事に対し、情報を確認し国や米軍に空中給油の中止を求めるよう申し入れ。同共闘会議の菅沢三郎事務局長は「山梨県上空での空中給油が常態化しています。県民の安全を考えないとんでもないことであり、絶対に許されない」と批判しています。