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2023年11月21日(火)

イスラエル、病院攻撃拡大

ガザ 人口密集地も標的

死者1万3000人に

 パレスチナ自治区ガザへの国際法違反の攻撃を続けるイスラエル軍は19日、北部のインドネシア病院を直接攻撃し、少なくとも12人が死亡しました。カタールのテレビ局アルジャジーラによると、手術室が爆撃され、手術が不可能になりました。

 また「国境なき医師団」によると、南部ハンユニスのナセル病院には、18日の爆撃で負傷した少なくとも122人が運ばれ、うち70人はすでに死亡していたといいます。

 イスラエルは、シファ病院に突入した15日以来、攻撃の理由にしていたイスラム組織ハマスの「指令センター」の証拠を提示できないまま、他の病院への攻撃を拡大。さらに住宅や民間施設の地下にハマスの拠点があるなどとして、人口密集地の攻撃を続けています。

 イスラエル軍は19日、シファ病院の地下で発見したとするトンネル内部の動画を公開。アルジャジーラによると、ハマスはイスラエルの主張を「自らの軍事的失敗を隠すためのうそだ」と否定しました。

 シファ病院を訪れた国連の人道状況調査チームは19日、早産児31人を南部の病院に移送しました。国連の発表によると、18~19日未明にかけて2人の早産児が死亡。移送された早産児は、全員が深刻な感染症にかかっており、11人は危篤状態です。

 ガザの保健当局は同日、10月7日の戦闘開始以来、パレスチナ人の死者が1万3000人、負傷者が3万人を超えたと発表しました。うち少なくとも5500人が子どもで、3500人は女性です。


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