2023年11月20日(月)
「ビッグ3」との新協約承認
米自動車労組 25%賃上げ・手当など
【ワシントン=石黒みずほ】全米自動車労組(UAW)執行部と米三大自動車企業「ビッグ3」が暫定合意していた新たな労働協約を巡る組合員投票の結果が18日までに明らかになり、3社でいずれも承認されました。米メディアが報じました。
UAWの集計結果によると、フォードでは69・3%、ステランティス(旧クライスラー)では70%がそれぞれ賛成しています。ゼネラル・モーターズ(GM)では賛成54・74%、反対45・26%となりました。UAWはまだコメントを発表していません。
UAWは9月15日、史上初めてとなる3社一斉ストを開始。6週間のストの末、4年間半で25%の賃上げや生活費に応じた手当を含む労働協約で暫定合意していました。
2007~09年の金融危機の際、自動車産業の組合員はさまざまな待遇を失っていました。
ラトガース大学で労働問題を研究するレベッカ・ギバン教授は米紙ニューヨーク・タイムズに対し、「労働者が十分な力を結集すれば、失ったものを取り戻すことができることを示した」と述べました。