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2023年11月19日(日)

機密費使いIOC贈答

馳知事発言 安倍氏「いくらでも」

東京五輪招致

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(写真)東京五輪の開催が決まったIOC総会があった2013年9月の官房機密費の支出を記した「出納管理簿」

 石川県の馳(はせ)浩知事が17日に東京都内で講演し、2013年に開催が決定した東京五輪の招致活動で、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)の委員に内閣官房機密費(報償費)を使って、贈答品を渡していたと発言していたことが分かりました。

 馳氏は18日に記者会見をし、「私自身の事実誤認もある発言。全面撤回する」とのべました。馳氏は自民党で東京五輪の招致推進本部長でした。

 共同通信によると、講演で馳氏は当時の安倍晋三首相から「必ず勝ち取れ」「金はいくらでも出す。官房機密費もある」と告げられたことを紹介したといいます。100人余りのIOC委員それぞれの選手時代の写真をまとめた1冊20万円のアルバム全員分を作成。馳氏は「それを持って世界中を歩き回った」とのべ、渡した委員の個人名を挙げたといいます。

 東京五輪は2013年9月のIOC総会で2020年の開催が決まりました。当時、馳氏は自民党の衆院議員で、「首相動静」によると、総会約1カ月前の13年8月1日に安倍首相と会っていました。


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