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2023年11月18日(土)

CO2削減目標強化を

山下氏 政府の対策遅れ批判

参院委

写真

(写真)質問する山下芳生議員=16日、参院環境委

 日本共産党の山下芳生議員は16日、参院環境委員会で、日本政府の気候危機対策の遅れを指摘し、CO2(二酸化炭素)排出と石炭火力発電の廃止に踏み出すよう目標の引き上げを求めました。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は3月、各国の2030年CO2削減目標を達成しても気温上昇は1・5度を超えると発表。山下氏は、グテレス国連事務総長がそれを受け、先進国に(1)目標の強化(2)30年までの石炭火力廃止を提起したとして「日本も決断すべきだ」と迫りました。

 伊藤信太郎環境相は「1・5度目標と整合している」と強弁しました。

 山下氏は、「あまりに危機感がない。現状の(CO2)排出レベルが続けば、1・5度目標に抑えるために許容される排出量は6年後には使い切り、目標達成が不可能になる」と指摘。日本は(1)最も責任の重いG7(主要7カ国)各国が6割、7割の削減目標を掲げているのに4割台と低い(2)唯一、石炭火力発電を使い続けようとしている―と批判しました。

 伊藤環境相は「各国多様な道筋がある。COP28(国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議)で国際社会をリードし、わが国の取り組みを発信する」と答えました。

 山下氏は、「リードできるはずがない。EU(欧州連合)はCOP28に向け各国の目標引き上げを決めた。先進国の責任を果たすにふさわしい目標を設定したうえで、COP28に出席するべきだ」と主張しました。


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