2023年11月18日(土)
やみくもな推進やめよ
マイナ保険証利用 倉林議員が批判
参院厚労委
![]() (写真)質問する倉林明子議員=16日、参院厚労委 |
日本共産党の倉林明子議員は16日の参院厚生労働委員会で、2023年度補正予算案に盛り込まれたマイナ保険証利用促進予算を批判し、来年秋の健康保険証廃止方針を撤回するよう迫りました。
倉林氏は、マイナ保険証の利用率が6カ月連続で低下していると指摘。「医療機関にとっては時間も手間もかかり、誤ったひも付けや情報漏えいの不安も払拭できていない。デメリットの方が大きいからこそ利用率が伸びないのではないか」と迫りましたが、武見敬三厚労相は「医療DXを進めるうえで確実にメリットは増える」と強弁しました。
倉林氏は、同補正予算案でマイナ保険証利用促進に887億円も計上しているが、「マイナ保険証利用促進よりも、ケア労働者の処遇改善にこそ予算を回すべきだ」と厳しく批判。利用率が増えた医療機関への支援金交付は「メリットが実感されれば利用率が伸びるという説明の破綻を自ら認めるもの」だと指摘しました。
そのうえで、情報システム学会が根本的な再設計の必要性を提言したことを示し、「やみくもに推進するのではなく、いったん立ち止まるべきだ」と主張。来年秋の健康保険証廃止方針は撤回すべきだと迫りました。









