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2023年11月14日(火)

農作物被害 高温で減収 支援を

紙議員が要求

参院農林水産委

写真

(写真)質問する紙智子議員=9日、参院農水委

 紙智子参院議員は9日の参院農林水産委員会で、高温、猛暑による農作物被害への支援を求めました。

 今年の夏は、高温による農作物被害が京都、新潟、東北地方をはじめ、30度を超える日が長期間続いた北海道でもコメや畑作物で発生しました。

 ビート(砂糖大根)はカビで葉が枯れて糖分が低下する褐斑(かっぱん)病が、ブロッコリーは高温でつぼみの成長が止まり、そこに雨が降り高温多湿によって花蕾(からい)腐敗病が広がり、つぼみができず収穫ゼロになる被害が出ました。

 紙氏は、すでに苗代、肥料代がかかっているうえ、売り物にならないために処分費用もかさむとし、支援を要求。宮下一郎農水相は「今後、耐性品種を開発したい」と繰り返したため、紙氏は来年の作付け対策だけでなく、減収分の支援を求めました。

 生産者やJAから近年の猛暑は「もはや災害だ」との声が出されています。紙氏は、高温被害には、集中豪雨や台風のようにリアルタイムに被害を把握し支援する仕組みがないと指摘。猛暑による農作物被害を迅速に把握し支援する仕組みを求めました。

 宮下農水相は「温暖化等の被害を回避、軽減するためには、新しい情報に基づいた対応策をとっていただくことが重要だ」と答弁。紙氏は農業共済や収入保険だけでは所得をカバーできない段階に入ったとし、新たな支援策の検討を求めました。


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