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2023年11月11日(土)

沖縄の指摘裏付けか

辺野古の軟弱地盤把握 デニー知事見解

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(写真)定例会見するデニー知事(左)=10日、沖縄県庁内

 沖縄県の玉城デニー知事は10日、名護市辺野古の新基地建設をめぐり国が2013年の埋め立て申請以前の07年に軟弱地盤の存在を把握しながら、「確認されていない」と事実を偽り、埋め立て申請をしていた可能性について見解を明らかにしました。

 県庁内での定例会見でデニー知事は「(国が)13年の埋め立て承認願書の提出当時から、軟弱な粘性土層の存在を把握していたのであれば、(県に対して)十分に情報提供されていなかった可能性がある。引き続き確認していきたい」と強調。大浦湾側の海底地盤が13年願書に添付された設計概要説明書の土質、土層とは異なる可能性を国が認識していた疑いについて県は指摘してきたと述べ、「県のこれまでの指摘を裏付けることになるのではないか」と語りました。

 その上で、防衛省沖縄防衛局に対し、07年に軟弱地盤の存在を記載していた地層調査の報告書の提出を求めているとして、「報告書の記載を確認し、県としてどのような対応がとれるか検討していきたい」と述べました。

 またデニー知事は、23~25日に4年ぶりに台湾を訪問すると明らかにし、「経済や文化の交流を再構築し、観光、経済、人流などについて活性化を図っていきたい」と表明。台湾と沖縄の交流が再び活発になる契機にし、平和の構築や相互発展につなげていきたいと述べました。


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