2023年11月11日(土)
口座誤登録 新たに227件
マイナ総点検で政府発表
マイナンバーをめぐる相次ぐトラブルを受けた総点検で、政府は9日、国や自治体の給付金などを振り込む「公金受取口座」に他人の口座情報を誤って登録する事例が新たに227件判明したことを明らかにしました。公金受取口座の誤登録は、個人情報保護委員会によるデジタル庁に対する行政指導の原因となったものです。
公金受取口座は、同庁が管理するシステムに登録・管理されています。同庁の個人情報保護委員会への報告では7月6日現在で940件の誤登録が明らかになっていました。これらは、複数のマイナンバーに同じ口座が登録された事例を抽出することで誤登録を見つけ出していました。
その後、同庁は、漢字氏名から読み仮名を推定し、ひも付けの誤りを検知する開発途上のシステムで、これまで確認できなかった誤登録を新たに見つけました。誤った口座にお金を振り込むなどの被害は起きていないとしています。
同庁は当初判明していた940件の誤登録のうち、マイナンバーカード取得者向けの政府サイト「マイナポータル」のログ解析から、別人が口座情報を閲覧した事例が215件あったことを明らかにしました。同庁では「個人情報の漏えい」にあたるとしています。








