2023年11月10日(金)
米俳優スト終結
労働協約暫定合意
【ワシントン=石黒みずほ】待遇改善などを求めてストライキを行ってきた全米映画俳優組合(SAG・AFTRA)は8日、動画配信会社や制作会社を代表する全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)と新たな労働協約で暫定合意に至ったと発表しました。118日間に及んだストが終結します。
同組合は声明で、「全ての分野の組合員が継続してキャリアを積んでいくことを可能とする協約に達した」と強調。「基準を上回る」最低報酬の引き上げ、人工知能(AI)の使用における前例にない保護策や、出演作が動画配信サービスで使用された際の特別手当の支給を初めて勝ち取ったと述べました。暫定合意は、今後組合員による投票にかけられ、承認されれば正式に有効となります。
AMPTPは暫定合意を歓迎し、「業界が素晴らしい物語を伝える仕事を再開することを楽しみにしている」と述べました。
ハリウッド俳優や声優、アナウンサーなど約16万人が加盟する同組合は7月14日にストを開始しました。先駆けてストを行っていた全米脚本家組合(WGA)に合流し、63年ぶりとなる歴史的な同時ストとなりました。暫定合意で俳優らは職場に戻ることとなり、約半年ぶりに映画・テレビ制作が再開されます。








