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2023年11月8日(水)

きょうの潮流

 この1カ月、パレスチナ自治区ガザから届くニュースに心を痛めない日はありません。イスラエルによる報復攻撃によって4000人を超える子どもが犠牲となり、パレスチナ側の死者は1万人に▼ガザの状況を世界に発信するジャーナリストたちにも、空爆が容赦なく襲い掛かります。米国に本部を置く「ジャーナリスト保護委員会」は、パレスチナ人ジャーナリスト・報道労働者の犠牲はすでに32人にのぼると報告しています。民間人と同じく保護対象のジャーナリスト。国際人道法も顧みないイスラエルの姿勢が際立ちます▼パレスチナ地元テレビの記者モハメド・ハタブ氏は2日、病院からテレビ中継を終えて帰宅した直後、家族10人と共にミサイル攻撃を受けて犠牲になりました。同氏の死を現地から伝えた同僚記者は、「報道」と書いたジャケットとヘルメットを脱ぎ捨て抗議しました▼中東カタールの衛星テレビ・アルジャジーラのガザ支局長ワエル・アルダハドゥー氏は、空爆で家族を失った直後に本紙カイロ特派員の取材に応じました(3日付既報)▼アルダハドゥー氏は、家族の葬儀の翌日には現場に戻っていました。「何が起ころうと仕事に戻ることが私の責務だ」。カメラの前でこう語った同氏の背景に、空爆により黒煙が上がり、サイレンの鳴り響くガザ市が映っていました▼夜通しの爆撃など激しくなるばかりの報復に、世界各地で市民が「今すぐ停戦を」の声を日々強めています。世界の声にイスラエルは耳を傾けよ。


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