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2023年11月7日(火)

戦闘1カ月 イスラエルの無差別攻撃

虐殺やめよ 高まる声

 【カイロ=秋山豊】イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まって7日で1カ月となりました。イスラエル軍のガザ民間人への無差別攻撃は、国際社会から「ジェノサイド(集団殺害)」と批判されています。世界各国では、いますぐ停戦を、と求める世論が高まっています。

 ガザ保健当局によると、死者は5日現在9770人に上り、1万人に迫っています。被害者の7割が子どもと女性です。また5日時点で、人口230万人のうち家を失った人は150万人。

 イスラエルは、「ハマスを破壊する」として、住宅や難民キャンプのほか、救急車、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の施設さえ空爆。民間人の保護を義務付ける国際人道法を公然と踏みにじっています。

 イスラエル軍は2日、北部ガザ市の完全包囲を発表。5日にはガザ地区を南北に分断したことも明らかにしました。同日、ガザでは電話やインターネットなどが遮断されるなかで複数の病院の周辺が猛烈な爆撃に見舞われたとの情報もあります。通信遮断はこの1カ月で3度目です。

 イスラエル側はハマスの越境攻撃などで1400人以上が殺害され、約240人が人質になっています。ネタニヤフ首相は5日、「人質解放がなければ停戦はない」と言明しました。

 イスラエルは10月9日にガザへの食料、電気、燃料の供給を遮断。その後、わずかな食料などの通過は認めましたが、ガザの医療体制は崩壊寸前で、住民の食料や飲料水の不足も深刻です。衛生状態が極度に悪化しています。

 一方、ヨルダン川西岸でも、イスラエル兵やユダヤ人入植者によってパレスチナ住民が死傷する事件が相次いでいます。イスラエルとハマスの戦闘が始まって以降、西岸のパレスチナ人153人が死亡しています。


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