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2023年11月5日(日)

よりよい学童保育に

「大規模化」でなく適正規模でこそ

都内で研究集会始まる

 第58回全国学童保育研究集会が4日、東京都内で始まりました。オンラインを含めて4000人を超える学童保育関係者や保護者らが参加。オープニングイベントでは、各地の学童から子どもたちがけん玉やコマ回しをオンラインで披露。会場は大きな拍手でわきました。


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(写真)来年の開催地・岡山県の学童保育の子どもたちによるパフォーマンス=4日、東京都内

 主催した全国学童保育連絡協議会の会長・戸塚丈夫さんが基調報告。「社会の関心は待機児童に集まるが、大規模化した学童保育での生活は、子どもたちに深刻な影響を与えている。適正規模を守りながら、学童保育の数を増やすことが必要」と強調。職員と保護者が力を合わせて、よりよい学童保育をつくろうと呼びかけました。

 指導員や保護者3人が特別報告しました。東京都文京区の保護者は、「小学校に入学後、息子のトラブルが増えた。孤立した私に学童保育の先輩保護者が声をかけてくれ、区連協の活動に参加するようになった」と振り返ります。

 「コロナ禍では息子が自宅で暴れることもあったけれど、連協の仲間が『保育が必要でしょ、学童保育に預けたら』と言ってくれた。おとなたちが自分のことを気にかけてくれると感じて、息子は笑顔を取り戻しました」と、連協に支えられて子育てのつらさを乗り越えてきたことを報告。「子どもたちが笑顔で成長できる学童保育を守りたい」と語りました。

 京都教育大学の丸山啓史さんが「どの子も受けとめる学童保育をめざして」と題して記念講演。2日目の5日は、27の分科会と特設分科会で、全国の仲間が語り合います。


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