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2023年11月2日(木)

川内原発60年まで延長

規制委が1・2号機認可

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(写真)九州電力川内原発=2015年3月、鹿児島県薩摩川内市

 原子力規制委員会は1日、運転開始から40年が迫る九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の60年までの運転期間延長を認可しました。規制委による原発の40年を超える運転の認可は5、6基目になります。

 川内原発1号機は2024年7月、2号機は25年11月に運転開始から40年。認可を受けて1号機は2044年7月まで、2号機は45年11月までの運転が可能となります。

 九電は、20年から特別な点検を実施し、22年10月に川内原発1、2号機の運転延長を申請していました。

 原発の運転期間をめぐっては、東京電力福島第1原発事故の教訓から、設備や機器の劣化による「安全上のリスクを低減する」ため「原則40年、最長60年」ルールが導入されました。延長は「例外」とされていました。しかし、今年5月、原発回帰の大転換をねらう原発推進等5法の成立で、規制委の審査などによる停止期間を算入しないことで実質的に60年超運転が可能となりました。

 この制度変更で、1号機は新制度施行の25年6月6日までに、2号機は運転開始から40年を超える日までに、新制度に基づいた審査を受けて運転期間延長の認可を受ける必要があります。

 これまで40年超の運転延長を認可されたのは、関西電力高浜原発1、2号機(福井県高浜町)と美浜原発3号機(同県美浜町)、日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)の4基です。


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