2023年11月1日(水)
ガザ休戦へ行動を
安保理 国連決議履行求める声次々
【ワシントン=島田峰隆】30日に開かれた国連安全保障理事会の緊急の公開会合では、27日に国連総会が採択した人道的休戦を求めた決議を歓迎し、国際社会の総意として履行を求める声が相次ぎました。
マルタは国連総会決議を歓迎し、「緊急の行動が求められている。総会決議の内容は民間人を保護するうえで最低限の要請だ」と強調。アラブ首長国連邦(UAE)は、総会決議に「世界の圧倒的多数」の121カ国が賛成し、人道的休戦へ「明確なメッセージ」を出したと指摘しました。
フランスは総会決議に賛成したと述べ、「総会決議の採択を受けて、安保理は責任を示し、公正な決定を出さねばならない」と指摘。中国は「ガザ市民が必要としているのは平和を回復する具体的な行動だ」と強調しました。
パレスチナのマンスール国連代表は、国連事務総長や総会が行動するなかで「唯一行動していないのが安保理だ」と批判。国連総会決議を即時実行するよう求めました。
一方、米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、ガザへの人道支援や戦闘の「人道的中断」を支持する一方で、「イスラエルの自衛権」を強調し、国連総会決議を批判。イスラエルのエルダン国連大使は「軍事作戦は自衛の行動だ」と正当化し、軍事作戦を続ける構えを示しました。








