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2023年10月31日(火)

「給食無償」全国へ

署名約1万7000人分提出

文科相に研究者 学校事務職員ら

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(写真)学校給食費無償化を求める署名と要望書を文科省の担当者(右端)に渡す、(左へ)福嶋さん、栁澤さん、室橋祐貴さん=30日、文科省

 研究者や学校事務職員らがつくる「隠れ教育費」研究室は30日、給食費無償を全国的に進めるよう求めるオンライン署名1万6844人分を、文部科学相あてに提出しました。

 同研究室では給食費や教材、制服代などを「隠れ教育費」と呼び、憲法の理念にそって保護者の私費負担を軽減するよう訴えてきました。

 署名は、「学校給食はとりわけ子どもの成長発達に直結するものであり、自治体や家庭によってその〈食の権利〉の保障に格差が生じてはならない」と主張。地方自治体で広がる給食費の無償化を国も負担して全国に広げ、長期欠席者への昼食費補助なども進めるよう求めています。

 さらに、給食の質の保障や安定的供給も要望。給食提供を設置者の実施義務とする法改正に向けて議論を進めることや、地産地消などの子どもの〈食の権利〉を保障することなどを求めています。

 千葉工業大学准教授の福嶋尚子さんは「全国いっせいに給食実施・無償化できるよう、地方自治体に対する国の積極的な指導および条件整備、そしてその普遍化に向けた枠組みづくりをお願いしたい」と要望。公立中学校事務職員の栁澤靖明さんは「無償化によって教職員の負担が減り、働き方改革につながる」と話しました。


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