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2023年10月31日(火)

沖縄・辺野古代執行訴訟

未来を埋め立てるな

デニー知事激励集会

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で国の代執行をめぐる訴訟の口頭弁論が行われた30日、福岡高裁那覇支部の門前では、口頭弁論に臨む玉城デニー知事を激励する集会が開かれ、新基地建設に反対する多数の住民が詰めかけました。


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(写真)口頭弁論を終えたデニー知事を出迎える激励集会の参加者ら=30日、那覇市

 集会でデニー知事は、対話による解決を拒み県の権限を奪おうとしている国の姿勢に対して、「われわれの未来を埋め立てようとしている」と批判。その上で、「私たちはいばらの道を堂々と踏みしめて、未来のために道筋をつくらなければならない。ぜひ一緒にがんばっていこう」と訴え、大きな拍手に送られて法廷に入りました。

 集会を主催した「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」の糸数慶子共同代表は、司法が実質的な審議を避け続けていると批判し「最後まで知事を支えてがんばろう」と呼びかけました。

 参加者らは「知事の不承認支持」などのプラカードを掲げ「沖縄の民意を守ろう」「デニー知事がんばれ」とシュプレヒコール。SNSで集会を知って参加したAさん(63)は、「知事は、民意を示した県民と一体になってたたかってくれている。知事としてはつらい、大変な道。みんなで一緒に歩みたい」と話しました。

 口頭弁論の後の報告集会では、即日結審の報告があると、「ありえない」と驚きと怒りの声が上がりました。オール沖縄会議顧問の高良鉄美参院議員は、人権を守るべき司法が役割を果たさず、地方自治や民意を一顧だにしていないと指摘し「日本の司法は根本的な問題を抱えている。おかしいと言い続けること、たたかい続けることが重要だ」と訴えました。

 集会に参加したBさん(70)は「(即日結審は)ショック」と絶句。「地方自治を国が奪える判例をつくることになる。そういう国でいいのか。知事を全面的に支持していきたい」と語りました。


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