2023年10月31日(火)
きょうの潮流
「私は勇気と誇りをもって日本共産党の戦列に加わります」「青年のような新鮮な感動と喜びを味わいつつ、入党申込書に一句ずつ書き込んでいます」▼50年前のきょう、日本共産党への合流を決めた沖縄人民党。当時の心境を機関紙「人民」につづっていました。決議した大会では採決の呼びかけが終わらないうちに全員が挙手し、大きな拍手と感動に包まれたといいます▼敗戦直後の創立以来、人民党は廃虚から立ち上がった県民とともに、米占領下で生活と人権、自治を守る先頭に立ってきた。米軍からは過酷な弾圧を受け嫌われてきたが、県民から後ろ指をさされることはなかった―。初代の共産党沖縄県委員長に選ばれた瀬長亀次郎さんはそう振り返りました▼各界からも歓迎の声が寄せられ、「合流は民衆の喜び」と評した琉球大の教授も。直後の糸満市議選で“初陣”の共産党が全員当選で議席を倍加したことも期待の広がりを示しました▼発刊から「人民」を配ってきた玉城正治さんは「赤旗」の配達へ。「ずっとやってこれたのは、みんなでたたかうから」と。この地で運動を励ます機関紙をつむいできた人びとの思いは節目の今年発行された『赤旗を支える人びと』に記録されています▼日米の国家権力とのたたかいが続く沖縄の現実。「戦争と貧富の差のない社会、子どもたちが希望のもてる社会を創造するために日本共産党の隊列への参加を私は決意した」。新たな出発に込めた女性の願いは今も脈々と受け継がれています。








