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2023年10月30日(月)

原田検査官候補ただす

衆参議運委 塩川・岩渕氏が質問

 衆参の議院運営委員会は27日、検査官候補の原田祐平・会計検査院事務総長への所信質疑がそれぞれ行われました。

 日本共産党の塩川鉄也衆院議員は「森友学園」問題に関する会計検査院の報告書(2017年)に関連し質問。当時の担当審議官であった原田氏に、財務省近畿財務局と国土交通省からそれぞれ提出された書類の内容が異なることを認識していながら、改ざんを見抜けなかったことの認識を確認しました。

 原田氏は「見抜けなかったというのは、適切な確認をしていなかったということ」と認めました。

 塩川氏は、内閣から独立した検査院の「国民の信頼を失いかねない重大な問題ではないか」とただすと、原田氏は「非常に問題のある事態であったと認識している」と述べました。

 岩渕友参院議員は、会計検査院による検査の結果、予備費に限った執行額を、政府の説明に反して「区別できる」ことが明らかになったことを指摘しました。原田氏は、「予算科目ベースでは溶け込んでわからなかったが、事業単位の管理簿等の中で区分していることが判明した」と答えました。

 また岩渕氏は、6兆円超の基金である、いわゆるガソリン補助金の交付先企業名と金額について、政府が「事業が終わるまで公表できない」としていることに対し、事業開始から既に1年10カ月が経過した今でも国会がチェックできない問題を指摘。原田氏は「国民の関心が非常に高い事業。適宜適切に必要な検査をし、国会に報告したい」と答えました。


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