2023年10月24日(火)
インボイス登録取り下げ・失効
現場混乱 9月7837件
STOP!インボイス調査
消費税のインボイス(適格請求書)制度で、登録取り下げ・失効件数が制度実施直前の9月だけで7837件と急増し、累計2万1820件(9月末時点、グラフ)に達したことが「インボイス制度を考えるフリーランスの会」(STOP!インボイス)の調査でわかりました。
調査は、国税庁「インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイト」のデータを基に、2022年5月以降の当月と前月の登録番号を全件(23年9月末時点の登録件数378万4612件)比較。前月に登録されていた番号が当月になくなっていた場合に取り下げとしてカウントし、毎月集計したものです。失効には、廃業・合併・経営統合などにより登録番号を抹消したものも含まれています。
このタイミングでの取り下げ件数の急増についてSTOP!インボイスは、発注側に頼まれていったんは登録したものの考え直したこと、経過措置の間の様子見、政府側の説明不足を挙げています。「インボイスは少なくとも、いったん止めて、現場の混乱を検証し、制度としてのほころびがあるのであれば、政府には勇気を持って『中止・廃止』の決断をしてほしい」としています。
免税業者がインボイス登録をすると、課税業者になって消費税を納税しなければならず、事務負担が増大します。免税業者のままでも取引先から値引きや取引中止を迫られます。









