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2023年10月22日(日)

ガザ支援物資 検問所通過

規模まだ不足

イスラエルと米に怒り 各地デモ

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(写真)20日、カイロで、イスラエルのガザ空爆に抗議するデモ(秋山豊撮影)

 【カイロ=秋山豊】エジプトとパレスチナ自治区ガザの境界にあるラファ検問所から21日午前10時(現地時間、日本時間同午後4時)すぎ、人道支援物資を積んだトラックがガザに入りました。エジプトの国営テレビが報じました。

 イスラム組織ハマスによると、この日ガザ入りするトラックは20台で、医療用物資、限定的な量の食料(缶詰)を積んでいるといいます。国連は、1日100台の支援物資が必要だとしており、必要な支援を行える規模には達していません。

 イスラム教の集団礼拝日である金曜日の20日には、中東・北アフリカ諸国でイスラエルによるガザ空爆に抗議する大規模デモが起きました。

 エジプトでは首都カイロにある主要モスク(イスラム教礼拝所)やタハリール広場をはじめ全国各地でデモが起きました。

 カイロ市内のナセルシティで行われた集会には何台ものバスで人々が駆けつけました。参加者はエジプトとパレスチナの旗や「ガザを救え」などと書いたプラカードを持ち、「ネタニヤフ(イスラエル首相)は戦争犯罪者だ」「私たちは魂と血をささげ、パレスチナのために犠牲を払う」と唱和しました。

 参加したジャーナリストのへンマト・ダウドさん(43)は「イスラエルはアラブを挑発するな。私たちは平和を好む。しかしイスラエルが、私たちの同胞パレスチナ人をこれ以上傷つければ怒りが制御ができなくなる」と語りました。

 大学を卒業したばかりというムハンマド・アラーさん(22)は「米国が中東問題に関与して害を及ぼさなかったことはない。米国は中東の危機の源だ」と憤りました。

 イスラエルと米国に抗議するデモはヨルダン、イエメン、イラク、チュニジアなどアラブ諸国のほかイラン、トルコで起きました。


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